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現代文

現代文の選択肢で2択を外す原因と対策

2026-09-07

現代文で二つまで選択肢を絞れたのに、最後の一つを選べない。そんなときは、選択肢全体の「それらしさ」ではなく、二つの選択肢が違う部分を取り出し、本文の条件と照合することから始めましょう。

本文と同じ単語が多い選択肢でも、主語や因果関係が変わっていれば正解にはなりません。一方、本文にない言葉を使っていても、意味が適切に言い換えられていれば正解になり得ます。この記事では、自作問題を使い、最後の判断を具体化します。

2択で迷うときに起こりやすいこと

一つは、選択肢の前半だけを読んで「合っている」と判断してしまうことです。後半に範囲の拡大や条件の追加があっても、前半への納得に引っ張られて見落とす場合があります。

もう一つは、自分が一般的に正しいと思う内容を選ぶことです。例えば「読書は大切だ」という意見に賛成していても、本文が「どのような読書が大切か」を論じているなら、その条件まで答える必要があります。

判断の対象は、その意見への賛否ではなく、設問が求める本文の内容と一致しているかです。

比較する五つのポイント

最初から五つを機械的に探す必要はありません。まず選択肢同士の違いを見つけ、その違いに関係する項目を確認します。

確認する点本文と照合する内容
主語・主体誰の行動や意見か。筆者の主張と、紹介された他者の主張を取り違えていないか
範囲「一部」が「すべて」に変わっていないか。対象や時期、場面が広がっていないか
因果原因と結果が逆になっていないか。並んでいるだけの事柄を因果で結んでいないか
程度・確実性「場合がある」が「必ず」に変わっていないか。可能性と断定を混同していないか
必要な条件の欠落設問に答えるための条件・理由・対比の一方が抜けていないか

「必ず」「すべて」が含まれる選択肢を自動的に消す方法ではありません。本文がその範囲や強さで述べていれば、強い表現でも正解になり得ます。反対に、曖昧な表現なら正解ということでもありません。

自作問題:二つの違いを言葉にする

以下の本文と設問は、説明のための自作問題です。

地域の図書館が資料をデジタル化すると、遠方の利用者も閲覧しやすくなる。しかし、それだけで利用の機会が等しくなるわけではない。端末や通信環境を持たない人、検索の仕方がわからない人には、別の支援が必要だからである。したがって、デジタル化は資料への入口を増やす取り組みとして進めつつ、端末の貸出や検索相談も続ける必要がある。

問い:筆者が必要だと考えている図書館の取り組みとして、適切なのはどちらですか。

 遠方から資料を利用しやすくするためにデジタル化を進め、それだけでは利用しにくい人への支援も続けること。

 遠方から資料を利用しやすくするためにデジタル化を進め、それによって誰もが支援なしに利用できる状態を実現すること。

正解はです。

前半が同じなら、後半の違いを見る

両方とも「遠方から資料を利用しやすくするためにデジタル化を進める」までは本文と対応しています。判断を分けるのは、その先です。

  • ア:デジタル化に加えて、利用しにくい人への支援も続ける。
  • イ:デジタル化によって、誰もが支援なしで利用できるようになる。

本文は「それだけで利用の機会が等しくなるわけではない」と述べ、その理由として端末・通信環境・検索方法の問題を挙げています。イは、本文が否定した「デジタル化だけで解決できる」という内容になっています。

単に「イの『誰もが』が強いから」ではなく、別の支援が必要だとする本文に反するから誤りだと説明しましょう。

同じ本文でも、ずれ方は異なる

次の文は、先ほどの本文の内容を確認するための自作例です。どこがずれているか考えてください。

確認用の文ずれている点
遠方の利用者は、図書館にデジタル化の中止を求めている。その利用者の意見は本文に示されていない。筆者が述べる利点とも区別する必要がある
デジタル化によって、すべての利用者が同じ条件で閲覧できる。一部の利用者には別の支援が必要だという条件を取り除いている
デジタル化したため、利用者が端末を持たなくなった。本文にない因果関係を作っている
デジタル化には、資料を利用しやすくする効果が一切ない。遠方の利用者への利点を述べる本文と矛盾する

誤り方を一語で分類すること自体が目的ではありません。「本文のどの記述と、どのように食い違うか」を説明できれば十分です。一つの選択肢に複数のずれが含まれる場合もあります。

「書いてあることは正しい」のに、答えにならない場合

先ほどの設問に対して「遠方の人も閲覧しやすいようにデジタル化を進めること」とだけ答えたら、どうでしょうか。

デジタル化を進める点は本文に合っています。しかし、設問は筆者が必要と考える取り組みを尋ねており、本文の結論には「端末の貸出や検索相談も続ける」が含まれます。アと比較すれば、必要な支援を落とした答えは不十分です。

ただし、選択肢は本文全体をすべて再現する必要はありません。省略されている情報が、今回の設問への答えに必要かどうかを判断します。設問がデジタル化の利点だけを尋ねていれば、支援まで答える必要はない場合があります。

復習では「差分・根拠・判断」を一組にする

最後の2択を外した問題は、次の形で記録してみてください。

差分:支援も続けるのか、デジタル化だけで解決するのか。

根拠:「それだけで利用の機会が等しくなるわけではない」「別の支援が必要」。

判断:支援の必要性を残しているアが適切。

「なんとなく読み違えた」より、次の演習で確認する作業が明確になります。制限時間内に解くときは、迷った箇所に短く印を付け、詳しい説明は復習時に行う方法でも構いません。

今日の行動は一つです。最近2択で迷った問題を開き、二つの選択肢の違いを一文にしてください。その違いを判定できる本文の箇所まで戻り、正解を選ぶ理由と、もう一方を外す理由をそれぞれ説明してみましょう。

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