2026年春の合格実績
東京外国語大学(後期)、慶應義塾大学法学部・文学部、早稲田大学文学部・教育学部、上智大学文学部(共テ利用)、同志社大学グローバル・コミュニケーション学部(共テ利用)、明治大学国際日本学部(共テ利用)、青山学院大学国際政治経済学部(共テ利用)、立教大学異文化コミュニケーション学部(共テ利用)に合格しました。
0. 成績推移(全統記述模試・共通テスト)
基礎の徹底から解法の型を確立していく中で記録した、模試および本番の成績推移です。英語のロジックを国語や日本史に応用したことで、後半にかけて全教科爆発的に伸びました。 第1回全統記述模試では、総合偏差値57.8、英語74.2、国語47.9、日本史51.3でした。第2回全統記述模試では、総合偏差値67.9、英語73.3、国語65.4、日本史65.1まで上がりました。第3回全統記述模試では、総合偏差値78.1、英語79.3、国語84.8、日本史70.2となりました。 全統共通テスト模試では、英語リーディング100点、英語リスニング100点、国語175点/200点、日本史91点/100点でした。共通テスト本番では得点率94%を達成し、英語リーディング100点、英語リスニング96点、国語182点/200点、日本史91点/100点でした。また、慶應義塾大学法学部の本番入試の英語では、自己採点ではあるものの満点を取ることができました。
1. 時期別・分野別 戦略と取り組み
現役時代(2024年):同じ教材に触れても、方法が違えば身につかない
2024年の現役時代にも、『難関大英語長文実況中継 私立編』やKADOKAWAの『英文読解が戦略的にできる本』には取り組んでいました。しかし、当時はやり方を間違えていた上に、そもそもの実力も圧倒的に不足していたため、内容を消化しきれませんでした。『実況中継』にも手を出したものの、自分の言葉で理解しようとせず、公式集などを単純に覚えるだけの勉強をしてしまい、読解の本質から離れるばかりでした。 現役時代の勉強は、全体として非常に表面的でした。「とりあえずこれをやれば伸びる」と考え、勉強しているふりをしているだけで時間が過ぎ、復習にも再現性がなく、セルフレクチャーもしていませんでした。そのため、知識は「知っている知識」で止まり、実際の問題で「使える知識」にはなっていませんでした。受験そのものに対する解像度も低く、勉強のやり方だけでなく、正しい努力の仕方さえわかっていませんでした。 英語の成績は55~65の間を行き来していて、非常に不安定でした。単語を単純に追って読むか、フィーリングで意味を取るだけで、単語のコアイメージも、解答根拠を理詰めで導く方法も理解していませんでした。自分の読み方や解き方を一つも言語化できず、再現性がまったくなかったことが原因だと思います。国語もフィーリングで解いていたため、低い時は42、高い時は60と安定しませんでした。また、現役時代には日本史を勉強しておらず、浪人時に完全な初学として始めました。
浪人時代(2025年):受け身を捨て、目的から勉強を組み直す
高卒生として浪人した2025年、本格的に先生のYouTube動画やXの記事などを読み、先生のメソッドに本腰を入れ始めました。まず多くの情報を知り、志望校の過去問などから逆算して大まかな計画を作り、その目的に沿って勉強することで、受け身の学習から脱却しました。先に勉強時間を決めたのではなく、必要な勉強を積み上げた結果として勉強時間が生まれる形へ改めました。 同時に、現役時代にも触れていた先生の参考書への取り組み方を根本から変えました。教材ごとの役割を理解し、単に答えや公式を覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」を理詰めで考え、自分の言葉で説明できるまで復習しました。「知っている知識」を「使える知識」に変え、インプットした内容をアウトプットで再現するところまで徹底したことが、浪人時代に成績が一気に伸びた最大の要因です。
浪人確定直後(2025年3月):『ひと目でわかる英文読解』で土台を作る
浪人が確定した3月、まず『ひと目でわかる英文読解』に取り組みました。現役時代の僕は、基礎がないのに応用的な教材へ手を出していたのだと気づき、読むための基盤をしっかり作り直す目的でこの本を選びました。約1か月かけて合計3周し、2周目以降は間違えた箇所のみに絞って復習しました。3周目には要点を自分の言葉でセルフレクチャーし、とにかく自分の言葉で説明しきれるまで理解することを意識しました。こうして、英文の構造や読解の要点を説明して再現する学習の型を作りました。
前期(4月〜7月):基礎徹底と英文構造把握・構文の「自動化」
受験勉強の最初の段階で最も重要なのは、基礎を徹底的に固めることです。僕はとにかく先生がYouTubeなどで発信されている内容を徹底的に調べ上げ、それを元に圧倒的な基礎固めを行いました。単に「理解した」レベルで満足するのではなく、英文構造や構文把握を「頭でいちいち考えなくても無意識に自動化できる」領域まで引き上げるために、予備校の長文教材などをはじめ、構造を理解した文章の音読を愚直に繰り返して身体感覚として染み込ませました。 単語・熟語については、『鉄壁』『速読英単語 上級編』『ランク順英熟語』を使用しました。1つの単語に対して1つの日本語訳を覚えるだけの作業はNGです。頭の中で「これと同義の単語は何か?」「対義語は何か?」と連想を広げ、知識の厚みと網羅性を出しました。 英文法については、『成川の深めて解ける英文法(インプット/アウトプット)』を使用しました。四択問題を暗記するような勉強は即刻やめ、「なぜその形になるのか」「本質的な意味合い(コアイメージ)は何か」を突き詰めて論理的に理解しました。 英文構造・音読については、3月に取り組んだ『ひと目でわかる英文読解』を土台として、予備校の教材(解釈・長文)と『ブラッシュアップリーディング(緑)』を使用しました。白紙の状態からでも授業の解説や構造分析を再現できるレベル、すなわち再現性を目指し、細部まで妥協せずに自力で解析しました。構造を完全に理解した上で徹底的に音読しまくり、構文把握の自動化を図りました。 『ブラッシュアップリーディング(緑)』は4月から始め、約3か月間継続しました。周回数を目標にするのではなく、内容が身につくまで繰り返し、教材がボロボロになるほどやり込みました。単純に暗記して「知っている知識」にしても意味がないため、自分の言葉で理解し、実際の読解で「使える知識」にすることを意識しました。先生の声が頭の中で聞こえるほど繰り返した上で、7月からは、現役時代にも一度手を出した『難関大英語長文実況中継 私立編』に改めて入り、後期の実戦的な読解学習へとつなげました。
後期(8月〜12月・直前):読解の型の確立・質問と「自分の言葉での落とし込み」
後期は、前期で磨き上げた基礎をベースに「実戦的な読解の型」を確立するフェーズです。周りの受験生が焦って演習量を追い求める中で、僕は先生のメソッドを徹底的に身体に叩き込み、過去問とのギャップを埋める作業に専念しました。 主な使用教材・テキストのうち、読解・解釈には、先生の『難関大英語長文実況中継』(私立編・国立編)、『ピナクル』、『ブラッシュアップリーディング(青)』、『テーマ別英文解釈発展』、『特別選抜英語』、『超長文発展』、KADOKAWAの『英文読解が戦略的にできる本』を使用しました。語彙・イディオムには、読み込み用として『英単語EXTREME』を使い、さらに『イディオマティック』にも取り組みました。音読教材には『ぐんぐん読めるAdvanced』を用い、通期を通して継続使用しました。 取り組みの第一は、先生の公式集・メソッドの徹底セルフレクチャーです。『難関大英語長文実況中継 私立編』は7月から、『難関大英語長文実況中継 国立編』は9月から始め、どちらも約2か月ずつかけて集中的に取り組みました。ここでも周回数そのものは意識せず、内容が身につくまで、教材がボロボロになるほど繰り返しました。集中的な学習期間を終えた後も、直前期までセルフレクチャーを続けました。 現役時代とは異なり、浪人時代には『実況中継』を「読解の型を入れるためのインプット教材」と位置づけ、その役割を理解した上で、復習とセルフレクチャーに重点を置きました。先生の公式集と論理メソッドを、白紙からでも再現できるまでセルフレクチャーし、単に授業の解説をなぞるのではなく、「なぜこの展開になるのか」「どうしてこの構文を取るのか」を講師目線で自分の言葉で説明し尽くしました。公式集もただ暗記するのではなく、どうしてその公式が成り立つのかを理詰めで考えることで、本質的な読解へつなげました。先生の声が脳内で再生される感覚になるまで身につけ、その状態でアウトプットすることによって、読解の再現性をさらに高めました。 『ブラッシュアップリーディング(青)』は8月から『実況中継』と並行して始め、直前期まで継続しました。かなり難易度が高かったため、わからない箇所は何度もやり直しました。ただし、答えや解説の暗記にならないよう、根拠を一つずつ理詰めで考え、思考の過程を重視しました。ここでも「知っている知識」で止めず、自分の言葉で理解して「使える知識」に変え、先生の声が頭の中で聞こえる状態まで反復しました。 第二は、質問を通じた論理の言語化と落とし込みです。夏期講習をはじめ、先生の授業でわからないところがあれば受講後にしっかり質問し、徹底的に自分の言葉で落とし込んでから何度も復習を繰り返しました。 第三は、『英単語EXTREME』の読み込みと『ぐんぐん読めるAdvanced』の音読継続です。単語帳の枠を超えて『英単語EXTREME』を徹底的に読み込み、高度な語彙ネットワークと背景概念を強化しました。同時に『ぐんぐん読めるAdvanced』の音読を継続し、構文把握と速読の自動化を直前期まで一切緩めずにキープしました。
ミクロの土台の自動化:「文法を考える」前に意味が立ち上がる状態へ
浪人時代の英語学習における最大の成功は、ミクロ、すなわち一文内部の構造を、読解中に意識しなくても処理できる状態を作ったことです。これは文法を無視したという意味ではありません。『ひと目でわかる英文読解』で構造把握の基礎を固め、予備校のテキストを音声に合わせて音読し、英文を前から意味のまとまりで取る練習を重ね、文法も理詰めで理解したからこそ、読む時には細かな文法事項を一つずつ考えなくても意味が立ち上がるようになりました。読む前の土台をどこまで固められるかが、最も重要だと実感しました。 例えば、文頭に Since が来た時、以前のように「文頭の Since は理由を表す」と文法事項を当てはめるのではなく、Since のコアイメージを起点に前から読めば、自然に因果関係が見えるようになりました。その結果、文法ラベルを思い出す作業ではなく、文章を読むこと自体に意識を集中できました。 There is S that ~という形が来ても、前から「いるんだよ! 何が? Sが。どんなやつ? that ~以下のようなもの」という先生の「ツッコミ」を頭の中で再現しながら読めるようになりました。また、抽象的な表現の後に情報が加わり、その抽象の解像度が上がっていく感覚も理解できました。こうした処理が自動化されたことで、細かな文法を逐一気にせず、意味と論理の流れに集中して読めるようになりました。
夏期講習「特別選抜英語」で身についた俯瞰的・能動的読解
読解で特に大きな力になったのが、俯瞰的な読解と能動的な読解です。これは、夏期講習で先生の「特別選抜英語」を受講したことで身につきました。 英語では、第1段落で筆者の立場と文章のテーマを意識すると、文章が最終的にどこへ帰着するのかを予測できます。第2段落以降では、筆者がどのような道筋を使って読み手に自分の意見を納得させようとしているのかを考えながら、文章全体を俯瞰して読めるようになりました。途中で少しわからない箇所があっても、先を読めば明らかになる場合があることを理解し、すべての語句に立ち止まるのではなく、大事な箇所をしっかりつかみ、拾えるようになりました。 こうして、字面だけを追う読解から、次の展開を予測する能動的な読解へ変わりました。同時に、自分が筆者の議論の道筋のどこにいるのかを俯瞰的に把握できるようになり、英語の読み方そのものが一変しました。
「思考力」の覚醒と他教科(国語・日本史)への波及
先生がYouTube等でも「思考力が大事」と仰っていて、正直最初は思考力の具体的な輪郭がつかめませんでした。しかし、授業や実況中継などを通して少しずつ理解できるようになり、入試直前には「思考力」と「論理的に考える力」の両方が強固に身につき、自信を持って英語の試験に臨める状態になりました。 英語も国語も同じ「読解科目」です。論理的思考力が身につくと、ただ文字面を追うような受動的な読解から脱却し、「次の展開を予測しながら、マクロ(文章全体)とミクロ(一文の構造)の双方の視点で読む読解」ができるようになります。 さらに、自分は現役時代に日本史を勉強しておらず、浪人時に完全な初学として始めましたが、授業中もただ受けるのではなく「なんで!?」「どうやって!?」と常に思考を巡らせながら能動的に聞くことで、深い理解と思考力を養うことができました。英語で培った論理性が、国語や日本史の成績爆発にも直結したのです。
2. 陥りがちな「間違った勉強法」への警鐘
以下は、僕自身の失敗から得た結論です。特定の参考書や学習法そのものを否定する意図はありません。どれほど評価の高い教材でも、学習者の段階・目的・時期・使い方が合わなければ、その力を十分に発揮しない場合がある、という趣旨です。 受験生の多くは「頑張っているつもり」になりながら、実は合格から遠ざかる行動をとってしまっています。僕が受験勉強を通して強く感じた「絶対やってはいけない落とし穴」を警告しておきます。
警鐘①:「背景知識がないから読めない」で思考を止めるな(初見のテーマでも読める!)
もちろん、背景知識が読解を助けることはあります。しかし、「背景知識がなかったから読めなかった」で分析を止めてしまえば、初見のテーマに対応できず、再現性の低い読み方になります。初見のテーマであっても、文章の論理構造(主張、対比、抽象・具体)を捉え、自分の口でしっかり説明できるロジックを身につけることこそが本質です。
警鐘②
キレイにノートをまとめること自体に時間をかけ、理解・想起・演習が後回しになっているなら、勉強ではなくただの「芸術活動」です。見やすいノートは復習を大いに助けてくれます。しかしノートをキレイに作ることだけでは、成績は1ミリも伸びません。必要なのはノートを作った「その後」です。その最高のMyノート使って、知識・解法プロセスを自分のアタマの中に叩き込むこと、それを反復し、腹落ちさせることが最も重要なことなのです。
警鐘③:身の丈に合わない参考書・流行りへの飛びつき(問題は本ではなく、時期・目的・使い方)
自分の第一志望の過去問もろくに分析せず、周りがやっているからという理由だけで、『ポレポレ』などの難関参考書に飛びつくのは危険です。『ポレポレ』をはじめ、一般に高く評価されている参考書は、適切な段階と目的で正しく使えば大きな力になる優れた教材です。しかし、自分の現在の実力・目的・時期に合わず、内容を吸収できない状態で手を出せば、どれほど素晴らしい本でも十分な効果を発揮せず、知識が上滑りする場合があります。問題は参考書そのものではなく、「今の自分に必要な参考書か」を考えず、周囲に流されて選ぶことです。 現役時代の僕も、『Rules』などの読解を固める参考書に、「周りがやっているから」という理由で手を出していました。『Rules』も適切なレベル・目的・使い方で取り組めば力になる教材ですが、当時の僕は役割を理解せず、参考書の数だけを増やし、どれも十分に消化できなくなりました。教材を増やすことではなく、一冊の役割を理解し、自分に合う時期と方法で、使える状態まで身につけることが重要です。
警鐘④:四択問題の「答えの暗記」・英文法だけに偏る勉強の危険性
英文法は、英文を正確に読むための不可欠な土台です。しかし、実戦の読解や運用につなげないまま、英文法ばかりをいつまでもダラダラやっていても成果には結びつきません。さらに最悪なのは、文法問題集の四択の番号や答えを暗記するような勉強になっているケースです。「なぜその選択肢が正解になるのか」という論理的な理由を自分の言葉で説明できなければ、実戦の初見問題では一切立ち打ちできません。
3. 受験勉強で勝つための「思考の質」と「戦略」
現役時代には、勉強時間そのものを目的にしたこと、模試をただ消化したこと、頭を使わずに「結果だけを先に知る勉強」をしたことという、三つの大きな失敗がありました。浪人時代には、この三点をすべて目的・検証・思考を伴う学習へ改めました。
① 同じ授業を受けていても、なぜ「差」が生まれるのか?
同じ予備校で同じ講師の授業を受けている生徒の中でも、圧倒的な差が生まれます。その差をすべて才能だけに還元することはできません。差を生み出す大きな要因は、「授業に対する態度」「復習の深さ」「隙間時間の有効活用」「勉強の効率・生産性」の違いです。ただ座って授業を聞くのではなく、「なぜ?」「どうやって?」と常に自問自答しながら授業を受け、わからない部分はそのままにせず質問して自分の言葉に落とし込む。この行動の差が、そのまま偏差値の差になります。
② 「勉強時間」を目的にしない。手段と目的を絶対に履き違えるな
受験勉強は「志望校に受かるため」に行うものです。しかし、「今日は10時間勉強した」「参考書を1冊終わらせた」という「時間」や「作業量」自体が目的になってしまっている人が非常に多いです。手段が目的化した瞬間に本質を見失い、合格は一気に遠のきます。「この勉強によって自分は何の能力を補えているのか?」という問いを、毎秒自分に投げかけてください。 現役時代の僕は、まさに勉強時間を目的にしていました。本来、勉強は合格のための手段でしかないのに、その手段自体が目的となり、合格を見据えない、再現性のない形だけの勉強になっていました。浪人時代には、志望校の過去問から逆算して大まかな計画を立て、その計画をもとに一日のToDoリストを作りました。必要な課題を実行した結果として勉強時間が発生する形に変わって、初めて本質的な勉強になりました。
③ 「量」ではなく「思考の質」と「隙間時間の想起」で差をつける
受験生は誰もが勉強しています。そのため、単純な「勉強時間(量)」だけでライバルと差をつけるのはほぼ不可能です。むしろ無理をして睡眠時間や運動の時間を削ると、集中力が低下し、1年間を走り切ることができなくなります。差がつくのは、どこまでも「1つの勉強に対する思考の深さ」です。 現役時代は、勉強する時にほとんど頭を使わず、「結果だけを先に知る勉強」になっていました。そのため、すべてが受け身になり、解説に書かれた結論を知識として覚えても、なぜそうなるのかを説明できませんでした。 例えば、浪人時の夏期講習「慶大英語」第5講にあった between speculation and healthy skepticism という表現について、解説で and が対立を表すと知っただけでは、「and には対立の用法がある」という使えない知識で終わります。本来は、なぜここで対立になるのかを考えなければなりません。この文章では、speculation(予測・推測)と healthy skepticism(健全な懐疑)が二項対立として論じられていること、科学というテーマの中で筆者が some scientists を「思考停止した側」、すなわち批判対象として提示し、speculation にプラスのイメージを与えていることなどを、文脈から一つずつたどる必要があります。そうして思考した結果として and の働きに到達して初めて、公式が初見の英文でも使える知識になります。 単語・知識を深掘りするためには、単語帳で1つの訳を覚える際、頭の中で似た意味の英単語や対義語をパッと思い浮かべます。これだけで1回の学習における知識の厚みと定着度に劇的な差がつきます。 また、虚無の時間、すなわち隙間時間を想起訓練に充てます。通学中や移動中、歩いている時など、普段何も考えていない「虚無の時間」に、忘れがちな重要構文や先生のメソッド、単語を頭の中で思い返す、つまりセルフテストする習慣をつけてください。この頭の中での復習こそが、決定的な差を生み出します。
模試の復習と実戦での「間違え方の言語化」
現役時代は、模試を受けても内容を確認せず、ただ終わったことに解放感を覚えるだけで、模試を消化していました。本来は、自分の勉強の方向性が合っているかを確認するためのものなのに、まったく有効に使えていませんでした。浪人時代には、模試の結果と弱点を用いて、その後の学習計画を修正するように心がけました。 模試や演習で間違えた際、解説を読んで「へぇ、そうなんだ」と納得して終わらせてはいけません。「なぜ自分はその間違った選択肢を選んでしまったのか(単語の勘違いか、構文の読み外しか、段落の論理展開の見落としか)」を自分の言葉でノートに言語化して記録すること。自分の失点パターン(思考の癖)を把握し、潰していくことこそが最高の対策になります。
模試の判定に一喜一憂せず、環境を固定する
模試はあくまで自分の現状と弱点を測定するための診断ツールです。判定の良し悪しに感情を揺さぶられるのは時間の無駄であり、やるべきことは「過去問と自分の実力とのギャップを埋めること」ただ一つです。また、意志の強さに頼らず「ここに来たらスマホを触らず勉強だけに没頭する」という場所(自習室など)を確保し、環境によって行動を習慣化させてください。
4. 後輩の皆さん・先生へ
「勉強は才能じゃない。やり方ひとつで一気に変わる。」
これが、僕が受験勉強を通して心から実感した結論です。東京から講習を受けに通い詰めて本当に良かったと確信しています。 僕は先生の授業を季節講習でしか受講できませんでした。だからこそ言いますが、もし毎週先生の授業を受けられる恵まれた環境にいるなら、先生の説明を自分なりに理解し、わからない点は質問して納得した上で、教わったことを愚直に、100%の精度でやり切ってください。 そして、もしそれで成績が伸ばしきれていないと感じるなら、誰かのせいにするのではなく「なぜ自分は伸びていないのか」の原因を自分自身で徹底的に考え抜き、自力で解決策を導き出した上で先生に相談に行ってください。 勉強は人に言われて受動的にこなすものではありません。そして勉強は、合格という目的を達成するための「手段」でしかないのです。しっかり志望校の過去問を愚直に分析し、自分に必要な勉強を見極めて計画を立て、最後まで走り切ってください。